第17章 わたあめより甘い
外は暗くなっていて、結局カカシ先生の家に今晩は泊めてもらうことにし、お粥を食べてまた横になると
気づけば朝になっていた
「うーーん…」
思い切り体を伸ばし起き上がるとカカシ先生の姿がなかった
机には鍵が置いてあり、少し散歩するよと置き手紙があった
「…先生はきっとあそこかな?」
たくさん休んで力が有り余った体はとても軽く、すぐに準備をして先生の元へ向かった
ーーーーーー
「カカシ先生!」
声をかけると驚いた顔で大好きな人が振り返る
「…楓、起きたの。もう体は大丈夫なの?」
優しい笑顔の先生はオビトさんのお墓の前に立っていた
「よくここがわかったね」
先生の横に並ぶと私もオビトさんに一礼する
「カカシ先生の事は小さい時からずっと見てますから!」
えっへんと言わんばかりに胸を張るといつものように頭を撫でられる
「ここの事は最近教えたばかりでしょ」
「…まぁ、そうだけど…!」
小鳥の囀りと共に気持ちの良い風に包まれる
まだ早朝なのもあり、暖かい太陽の日差しとひんやりした風がとても心地よかった
「カカシ先生、こんなに早いって事は今日は任務なの?」
「いや、今日は休日。…どこか一緒に出かける?」
「いいの!?やった!えっ、どうしようかな。どこがいいかな…?」
ワクワクしている私を見て先生はまた優しく笑った