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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第15章 愛のその先に


ナルトside






「…ここは……どこだってばよ?」

(口寄せでオレは確実に木の葉の里に戻ってきたはず…)

なのに、あたり一面更地の場所にオレは今着いている

「なしてこんな場所に口寄せなんて、ここはどこじゃ、かぁちゃん」

「…周りをよく見てみんしゃい!ここが木の葉の里じゃ。これを誰がやったのかは明白じゃ…自来也ちゃんの肩に乗っていた時と同じものを感じる」

じっちゃん仙人たちがあれこれ話している横でオレは辺りを見渡す

息をゴクリと飲み込むと、また一つ嫌な汗が流れる

「まさか…本当にここが…」

奥には火影岩がみえる
ここが木の葉だということをやっと頭が理解し始める

「冗談じゃないってばよ………ーーーっ!!?」

(おい、嘘だろ…楓ちゃんとカカシ先生のチャクラが感じられない…!)

「オレは今…自然エネルギーを操れるようになったからわかるんだってばよ。
なぁ、楓ちゃんとカカシ先生は…、任務でどこか遠くに行ってるのか?!」

(なぁ?そうだよな??)

綱手のばぁちゃんがオレのところに来るように指示したであろう、カツユ様がオレに近づく

「……ナルトさん……楓さんとカカシさんは…」

それだけで十分だった

「ーーーそんな……、そうか…」

状況を理解してオレは奥歯を強く噛み締め、
口の中に血の味が広がる

「…探す手間が省けたな」

オレンジ色の髪をした暁の1人が近づく

(こいつが…エロ仙人を、楓ちゃんを、カカシ先生を…木の葉の里を……)

唾を吐き出すとオレは暁と向き直る

「お前が…ペインだな。随分暴れやがって…オレが仇をうってやる!!!」

仙人モードに切り替えたオレはチャクラを練った
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