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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第13章 祝福の花びら


楓side





カカシ先生との任務で少し緊張していたが
任務だと考えると自然と切り替えることができて
私は先生と一緒にイタチを探すために歩き回っていた。

「手がかり…なしか。楓、大丈夫か?少し休む?」

歩きぱなしだった私にカカシ先生は気を遣ってくれた

「カカシ先生、ありがとう。
そしたらお水だけ飲みたいです。」

「うんうん。先は長いから、休める時に休もうね。
よっと。」

カカシが木の根元の方に腰をかけるのを見て、私もその横に座ろうと屈もうとした時だった



ドドドドドドドガーーーーーーン



「えっ…ちょっ、わ…っ!?」

凄い爆発音と揺れにバランスを崩してカカシ先生の上に乗ってしまう

「あぁ、先生、ごめ…っ、な何が起きてるの!?」

「楓、大丈夫か?」

顔を上げると整った顔が目の前にあり、一気に顔が熱くなる

「だ、大丈夫、ごめんなさい、バランスを崩しちゃって」

立ちあがろうとするとくすくすとカカシ先生が笑った

「な!なんで笑うの!だってあんなに突然揺れるの分からなかったし…」

「いや、なんか……、ははっ、ナルトが暴走した時に楓が助けに来てくれた時のこと思い出してさ。楓はこんなに変わったのに、今の照れた顔はあの時と全く変わらないもんだから。」

「た、耐性がないんです…!もう!!おちょくらないでよカカシ先生…」

恥ずかしくて目を逸らしながら立ち上がる

「そうなの?楓、そういうの、耐性無いんだ?てっきりサイとよろしくやってるのかと思ってたよ」

「えっ!?」

突然サイの名前を出されて声が裏返る

(そ、そりゃそうだよね…イノちゃんたちまでにバレたわけだし…カカシ先生の耳にも入るよね)

「…さ、サイはそういうわけじゃ……」

でもただの友達ではもう無いのだと思う。

「……サイは…好きになりたい人です」

やっぱり私はいまだにカカシ先生のことが諦められない。
でもあの日サイに笑って欲しいと言われてから私は彼のことが好きになれたら、と思うようになっていた

「好きになりたい…か。」

カカシ先生が私の目をしばらく見つめてから、先ほど爆発音のした方向を見ながら、応援するよいった。
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