第3章 変化
カカシside
(なんでこうなったんだ…)
腕には楓の頭が乗っている、
どうも俺は楓の前だと調子が狂う。
(普通、教師が生徒に腕枕なんかしないだろ…)
それでも彼女が寂しそうにこっちにくると、応えてしまう自分がいる。
しかしだ、しかし…キスはダメだろ!俺…!
なぜ自分でもそうしたかわからない。
自分に言い聞かすように「生徒と教師」という言葉を発したのに、
明らかに落ち込む彼女を前に、俺は彼女の額にキスをしてしまった。
くそっくそっ…!
俺は今にも心臓の音が彼女に聞こえてしまいそうで、必死に心を落ち着かせようとする。
(…いちいち可愛すぎるんだ、なんなんだよ、この感情は…)
兎にも角にも、目を閉じて寝ようと試みるうちに、俺は深い眠りについた