第14章 【信長編】※閲覧注意※ R18
身体の中心を貫くような快感に、竜昌の膝から一気に力が抜け、身体がガクリと傾きそうになった。
しかし、喉元に突き付けられたままの切っ先がそれを許さない。
「ンッ…フッ…」
信長の唾液とともに、口内に流れ込んでくる自らの血液の味。無意識のうちに、さらにそれをねだるように竜昌は舌を絡ませた。
クチャリ… チュプ… クチッ
しかし信長は、それを拒絶するように唇を離した。二人の唇の間に伝う唾液の糸を、竜昌が請うように舌を出して受けとめる。
「そこに手をつけ」
信長が、ちらりと横に視線をやり、露台のまわりを囲む欄干に手をつくように促した。
竜昌は信長から身体を離し、震えながら欄干に両手をついた。
今までは緊張のあまり気付かなかったが、その露台からは、月明りに青く照らされた安土の街並みを一望できた。つまりあちら側からも、薪の灯で照らされ、裸で欄干にしなだれかかる竜昌が見えるということでもある。
竜昌は急に恥ずかしさを覚え、欄干に身体を隠すようにしゃがみこんだ。
「誰が座れと言った」
再び信長が、後ろから竜昌の首筋に冷たい刃先を当てた。竜昌の身体がビクリと反応する。
「立て。腰をこちらに突き出せ」
竜昌は震える膝に力を入れて立ち上がった。そして欄干に手をついたまま、信長のほうに腰を突き出した。
…ズッ グチュッ
「ッアアア!!」
濡れた蜜壺に、まるで焼けた火かき棒をねじこまれたような痛みに、竜昌は背をのけぞらせて悲鳴を上げた。
「アグッの、ぶ…ングッ」
竜昌が首だけで振り返ると、信長は着物の裾からまるで獣のように猛り狂った摩羅を突き出し、竜昌の蜜壺に深々と沈めていた。
「お…お戯れ…を…ン…」
「戯れなどではない。こうして貴様の身体に主を覚え込ませてやっているのだ」
信長は、苦痛に歪む竜昌の表情を見て、血に濡れた唇にニヤリと笑みを浮かべた。
竜昌が逃げようと身体をよじると、首筋に当てられた刃が皮膚に食い込む。その痛みに竜昌の全身が緊張し、蜜壺がさらに摩羅を締め付けた。