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【イケメン戦国】夢と知りせば覚めざらましを

第14章 【信長編】※閲覧注意※ R18


信長は竜昌の視線に気づき、唇を歪めて笑った。
「竜昌」
「…はっ」
「脱げ」
「!?」
突然の命令に、身体が石のように固まる竜昌。
信長の視線が、一段と鋭さを増した。
しかし竜昌は、震える拳を握りしめたまま、動けずにいた。
信長は、竜昌を睨みつけたまま手だけ動かして刀を手に取ると、すらりと鞘を抜き去り、その切っ先を竜昌の喉元に当てた。
「…ッ!」
氷のように冷たい刃の感触。竜昌は弾かれたように立ち上がった。
「早うせい」
苛立ちを隠さないその声に、ついに観念した竜昌は、自らの帯に手を掛けた。
しゅるり… ぱさ…
衣摺れのかすかな音がして、袴や小袖が次々と足下に落ちていく。
薄い木綿の襦袢を脱ぎ捨てると、残りは胸元を締め付けるさらしと、腰巻のみになった。
「全部だ」
「…」
一瞬のためらいを見せたが、竜昌は震える指でなんとかさらしを解いた。さらしによって押さえ込まれていた二つのふくらみが、姿を現わす。
そしてついに、竜昌は最後に残った腰巻の紐を緩め、一糸纏わぬ姿になった。
無駄な肉のない、少年のようにすらりとした身体つき。やや浅黒い肌には、戦さ場でついたのだろうか、いくつもの傷跡があった。身体が微かに震えているのは、羞恥のためか、寒さのためか、はたまた恐怖か───
「手をどけろ」
竜昌は身体の前を隠していた両手を、おそるおそる解き、ついに全てを信長の前にさらけ出した。
信長は、足の爪先から頭まで、舐めるように竜昌の身体を眺めると、満足そうにニタリと笑った。口元から覗く尖った八重歯が、まるで餌を前に舌舐めずりをする鬼の牙のように見えた。
秘された部分を信長に見られているのを感じると、何故か竜昌の下腹部の芯が、熱く疼いた。
「…まだ、よくわかっておらんようだが…」
信長は片手に刀を持ったまま、ふらりと立ち上がった。
「貴様が誰の『モノ』なのか、思い起こさせてやる」
言うが早いか、信長は左手で竜昌の腰をぐいと引き寄せると、竜昌の胸乳の先端に噛み付いた。
「ツッ!!」
突き刺すような鋭い痛みに、竜昌は反射的に後ずさろうとしたが、その腰を信長ががっちりと抑えているので、逃げることができなかった。

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