第13章 【秀吉編】 おまけ
「あ…あの?秀吉様…?」
「どうした?りん」
「コレ、は、その…」
竜昌がチラリと下に目をやる。抱き合う竜昌の下腹部に、堅いものが押し付けられている。
「ああこれは…仕方がない」
「…!?」
「濡れている襦袢てのも、意外と厭らしいんだな」
そう言いながら、秀吉は竜昌の首筋に舌を這わせた。
竜昌の背筋がビクンと跳ね、露天風呂の水面に水紋を描く。
「やっ…」
秀吉の指が、濡れて透けた襦袢の上から、竜昌の胸の頂きをつまんだ。
「アッ!…だめです…こんな、とこで…」
「んー?風呂だから身体を洗ってるだけだぞ?」
湯の中の秀吉の手が、襦袢の隙間からするりと差し込まれた。
「お?ここ、ぬるぬるしてるな、綺麗にしないと…」
「ア、アッ、だ…め…、あ…」
「花の名か…俺たちに娘ができたら、なんて名前にしようなぁ?」
「!!」
…
結局 竜昌は、露天風呂で完全にのぼせあがるまで、秀吉に離してもらえなかったとさ。
<秀吉編・おまけ 完>