第4章 不運
遼side
「なんで・・・」
「はぁ・・・赤ちゃん・・・僕の赤ちゃん////」
コイツ、まさかとは思うが・・・
急いで遥の中から精液を掻き出す。
「やっ・・・やだっ・・・あ////」
くそ・・・届かねぇ・・・
仕方なく口で吸い取る。
妊娠はさすがにまずい。
遥もまだ学生だ。
精神的に追い込みにでもしたら・・・
「ジュルル・・・」
何とか吸い取れたか?
「うぅ・・・赤ちゃん・・・」
「おい遥。お前、さっきゴム着けてくれる前に破いただろ。」
「うっ・・・」
やっぱり。
おかしいと思った。
「妊娠したらどうするんだ。」
「・・・でも僕、あなたの妻・・・」
「それでも早すぎだ。まだ高校生だろ?」
涙目になって謝ってきた。
言いすぎたか?
けど、ここまで来ると注意しておくべきだ。
「もういい。今日は寝ろ。」
「・・・ごめんなさい。」
俺も遥を1人にしてあげようと部屋から出る。
やっぱり俺らはこういう関係になるべきではない。
遥を苦しませるだけだ。
子供が出来たとしても、遥の命は狙われる。
俺が遥を愛している限りは逃れられない。
せめて、妻という関係をやめなければ。