第4章 不運
遥side
「俺そろそろ行かねぇと。」
「あ、俺もだ。」
「じゃあ、とりあえず解散って事で。後で迎えくるからな、遥。」
「はい!ありがとうございます!」
その場から全員が離れ、再び1人に。
・・・何しようとしてたか忘れた。
なんだったっけ?
その場で考えていると足音が聞こえてきた。
「遥さん、どうされました?」
あ!思い出した!
「あの、須賀野さん。坂間さんの部屋ってどこですか?」
「それだったらこの階の奥です。何かありましたか?」
「ちょっと話したい事がありまして・・・」
「なるほど。・・・坂間さんも貴方に言いたいことがある様ですので丁度いいかもしれませんね。」
坂間さんが僕に?
何だろ・・・
「俺は仕事ですので失礼します。」
「え、一緒に来てくれないんですか?」
「心配いりませんよ。あの人、あんな顔してますが意外とピュアな方ですから。」
「えー・・・」
そんな事言われても怖い物は怖いですよ!
でも、とりあえず行かなきゃ・・・