第8章 ピクニックへ行こう!
秀吉「本当か?」
渋い顔をしながら信長の馬の隣に秀吉の馬を寄せてくる。
「本当だよ!大人数の方が絶対楽しいと思って、佐助くんにお願いして謙信様達を誘ってもらったの」
ニコニコと嬉しそうな笑顔で秀吉からの質問に答え、秀吉は呆れたような顔をする。
幸村「、お前まさか信長達に俺たちが来るって言って無かったのか?」
幸村もまた、秀吉と同様、呆れたような口調で聞いてくる。
「あ、幸村おはよう!うん、みんなを驚かせようと思って内緒にしてたの。これぞまさしくサプライズ返し!」
武将全員「は……?」
佐助「さすがさん、グッショブ」
「無事成功!」
幸村「何だ、その『さぷらいず』とか『ぐっじょぶ』って。訳わかんねー言葉使うな」
ぐっと親指を立てる佐助と、同じように親指を立ててるの謎のやり取りと言葉に幸村は怪訝な顔をする。
信玄「おはよう、姫。逢瀬の誘い嬉しいよ。今度は二人きりで逢瀬を所望したいくらいだ」
「信玄様、おはようございます!来てくれてありがとうございます!」
信玄「礼には及ばない。俺には姫からの誘いを断る理由がないからな。障害の多い恋路はより燃える」
信長、謙信「それ以上に近付くと斬り棄てるぞ、信玄」
信長はの身体を引き寄せ、謙信は姫鶴一文字を鞘から抜くと信玄に刃先を向け、二人同時に同じ台詞を信玄に告げる。
佐助「息ぴったりですね」
幸村「変なとこ感心すんじゃねーよ。信玄様、あんたもあんただ。わざわざ面倒起こさないでください」
信玄「参ったなー…姫に免じてここは引き下がるかー」
信玄は肩を竦めながら馬を操り、から少し離れる。
「とりあえず、全員揃ったことなので出発しましょう!」
は後ろに座っている信長の方へと振り返り、視線を合わせると微笑みかける。
信長「ああ」
謙信「ふん…」
謙信はゆっくりと姫鶴一文字を収める。
秀吉「いくら同盟を組んでるからと言って信長様に妙な真似するなよ」
幸村「あ?それはこっちの台詞だっての!」
家康「はぁ…面倒臭くなってきた」
「みんな仲良くしましょう!じゃ、しゅっぱーーつ!!」