第8章 書類配り
『それはあなたの意見でしょう?これは総隊長から各隊の隊長へと書類です。なので隊長へと直接渡さなければなりません。あなたの私情のせいでこの書類が平子隊長に届かず、迷惑がかかってもいいんですか?あなたが私を憎むのは勝手ですが、仕事に私情を挟まないでください』
「なっ!!」
言い争うだけ無駄だな。くだらない。
『それで?平子隊長はどちらに?』
平「ここや、ここ」
声のするほうを向くと、あいっかわらずヘラヘラした真子の姿があった。
平「久しぶりやなぁ、千紗。なんか用か?」
『総隊長からの書類をお届けに参りました』
「どうぞ」と手に持っていた書類を渡す。
平「おおきに」
『それでは失礼します』
平「もう行くんか?」
『はい、まだ回らなければならない隊があるので』
平「そうか。引き止めて悪かったなぁ。行ってええで」
『失礼します』