第8章 書類配り
周りを見渡すと、全員(野郎限定)が私を憎悪の目で見ていた。
この隊の野郎はみんなあのアバズレの味方か。
はぁ、めんどいなぁ。
『木嶋二十席がなんて言ったのか知りませんけど、私と真咲六席はお互い同意で付き合っているのであって、木嶋二十席から取ったわけではありません』
大「そんなわけねぇだろ」
『なぜそう言えるのですか?あなたは私が木嶋二十席から真咲六席を取った場面でも見たんですか?』
大「それは...」
『ほら、見ていないでしょう?』
見てもいないくせに大きな口叩きやがって。
馬鹿にするようにそう言うと、そいつは顔を真っ赤にしてふるふると震えだした。
大「う、うるせぇ!!そんなことどうでもいいんだよ!!」
そいつは右手を振り上げ、殴りかかってきた。