第7章 罠と虐め
おかしい、何かがおかしい。
二番隊舎へと歩き出してから数分。さっきからすれ違う人全員に見られている気がする。
なにかついてる?それか何かやらかしたっけ?
考えてみるが、この間のこと以外思いつかない。
まさかとは思うけど、あのアバズレ言いふらしたんじゃ...
『あの...』
「「は、はい!!」」
近くにいた人に声をかけると、まるでお化けを見たかのように驚かれた。
『私の顔に何かついてますか?』
「「い、いえ...そういう訳じゃ」」
違うの?それじゃあ、なんで?
『じゃあ、なんでこっちをそんなジロジロと...』
「それは...」
「その...」
『あの、怒らないので言ってもらえませんか?さっきからずっとみんなに見られてるので、どうしてか気になって』