• テキストサイズ

瑠璃色の春 【BLEACH】

第25章 幸せ



母「それと同時に、自分を情けなく思ったわ」



母様は零れ落ちる涙を拭くこともせず続けた。



母「あなたが泣くのを我慢し、心を殺していく度に、笑顔を失っていくのを見るのが辛かった。わたくしはあなたの母親なのに、あなたに何もしてあげられない。それが......とても情けなかった」

『そんなことないっ』



母様はいつも私のことを気にかけてくれていた。泣いているのを知られたくなくて、一人部屋に閉じこもっていた時、いつの間にか部屋に来ていて抱きしめてくれた。嫌なことがあっても、いつも笑って聞いてくれた。

本当に感謝してもしきれない。



母様は手巾で涙を拭き取ると、さっきとは打って変わって嬉しそうに笑った。



母「だからこそ、春水さんと付き合うことになったと聞いた時は嬉しかったわ」

/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp