第22章 もう一度 【R18】
京「何を.......っ、そんなこと出来るわけっ」
『お願い!!もぅ、嫌なのっ!!弦真の熱を覚えているのが嫌なの!!春水の熱を深く刻みつけて欲しいの!!乱暴にでもいいから!!壊してもいいから!!お願い!!』
静まり返った空間に私の声が響き渡る。
『春水.......お願いっ』
京「.......っ」
春水は耐えるように拳を握り締める。
『春水.......っ』
泣きながら懇願すると、春水は覚悟を決めたようにこちらを向いた。
京「本当にいいのかい?」
『.......っ』
春水は震えている私の手を取ると、自分の胸の上に持っていく。
京「僕の気持ちは変わることはないよ。果てるまで璃咲を愛するとこの命に誓う。だから、無理しなくていい。僕は気が長い方だからね」
「待つのは得意なほうなんだ」と微笑む春水。
その表情に、今まで頭の中にあったものが全て音を立てて崩れていく。
『今がいい。弦真に蝕まれる前に、春水の存在を感じたいの』
その瞬間、さっきまでの震えが嘘のように止まった。
首の後ろに両手を回すと、春水の唇に自分の唇を押し付けた。