第20章 崩壊【R18】
功「あいつもそれをわかってたはずだ」
「く.......っ」
功「しっかりしろ。あいつを救い出してやるのが、お前の役目だ」
「ほら」と差し出される手に、自分の手を乗せるとぐいっと力強く引っ張られる。
功「とりあえず、親父さんのとこ行って、許可取ってこい。こっちは俺たちでなんとかしとくからよ」
「あぁ、頼んだ」
功雅はぽんっと肩をひとつ叩いて横を通り過ぎていった。
「功雅」
隊首会に入ろうとする功雅を呼び止める。
「ありがとな」
たまにはあいつもいい所があるもんだな。
内心そう思いつつ、礼を言うと功雅は笑った。
功「お礼なら可愛い女の子紹介してくれることで.......」
「じゃあな」
一瞬感心したが、やはり奴の本質は変わらないようだ。
功雅は無視し、急いで邸へと向かった。
璃久side 終