第7章 罠と虐め
「ぎゃー!!」
「痛ってー!!!」
璃久は私を抱えたまま、男達に回し蹴りをした。
相変わらず器用だなー。重くないのかな?
いや、重いって言ったら蹴飛ばすけどさ。
「二度とこいつに手を出すなよ。またこいつに手を出した時は...」
璃久は器用に斬魄刀を鞘から抜くと、傍にあった大きな筒を真っ二つにした。
「「「「ひっ」」」」
「今度はお前たちがああなるからな」
「「「「わ、わかりました!!」」」」
「みんな、あとは頼んだ」
璃久はそう言うと、返事も聞かずに私を抱きかかえたまま瞬歩でこの場を後にした。
『璃久』
「.........」
『ねぇってば、璃久』
「.........」
無視ですか。あぁ、そうですか。
『璃久ー』
「.........」
『璃久ちゃーん』
「.........」
『ぶー』
こうなったら...