第18章 嵐の前の静けさ【R18】
卯「これで帰るわ。くれぐれも無理はしないこと。わかった?」
『リョウカイデス』
卯「京楽隊長、もし、またこんなことになったら、その時は……分かってますね?」
京「は、はいっ……」
烈ちゃん、怖いよ。春水、完全に怯えちゃってるじゃん。
凄みのある笑みを春水に向ける烈ちゃんの背後に悪魔が見えた瞬間だった。
烈ちゃんが帰り、再び二人になった部屋は、夜中のせいもあってか静まり返っていた。
今思えば、こんな夜中に来てもらっちゃって悪かったなぁ。
そんなことを思いながら春水に背を向けると、後ろから抱きしめられた。
『春水?』
京「.........」
どうしたんだろう?いつもと様子が変...
春水は黙ったまま私を抱きしめ続ける。
『ねぇ、どうした...』
京「このまま...ここに閉じこめておけたらいいのにねぇ」
『え...』
「どういうこと?」と聞く前に、組み敷かれた。
『きゃっ...ちょっ、春水!?』
もう限界なんだってばっ!!傷も痛いし、また烈ちゃんにしばかれたいの!?