第17章 まさかの事態
そんな彼女は璃咲ちゃんを一瞥し、重苦しい表情を見せた。
赤「黒霧にやられた」
全「!?!?」
黒霧に...やられた?じゃあ、彼は…
京「やっぱり、彼は生きてたのかい?」
赤「あぁ。まさかと思ったが…隙を突かれた」
「あいつの霊圧に気づかなかったのか?」
赤「あぁ。わらわだけでなく、璃咲とて気づいてはおらんかった。そして、帰ろうとしたその一瞬に刺された」
しばらく対峙していたが、黒霧は言いたいことだけ言うと、どこかに消えてしまったらしい。
さすがは元零番隊隊長、と言うべきか。璃咲ちゃんがやられるとはね。
山「とにかく、今は璃咲の傷が癒えるのが優先じゃ」
卯「黒霧の件は如何なさいますか?」
浮「姿を現したということは、近いうちに何かしら仕掛けて来るかもしれません」
山「詳しいことは後日、隊首会で決めるとする。春水」
京「なんだい?」
山「お主は璃咲の傍におれ。お主がいた方が璃咲も良いだろう」