第17章 まさかの事態
(弦「わかるんだよ。零番隊の隊長は俺よりもお前の方が相応しい。だから、変われ。約立たずはいらない。そう周りが言っているのはな。お前だって本当は気づいていたんだろ?」)
(『......っ』)
違うといえば嘘になる。たしかに、四十六室の奴らがそう言っているのを聞いた。
(弦「俺がどんな気持ちだったか、お前にわかるか?惨めで、情けなくて。毎日毎日、お前に対する恨みが募ってったさ」)
(『......っ、くっ......おねが...やめ...』)
(弦「我慢ももう限界だ。俺がこんな思いしてるのに、お前は毎日楽しそうで。見てて腹立つんだよ」)
(『(も...だめ......っ)』)
意識が遠くなった、その時......
バンッ!!!
(「璃咲!!」)
(『璃..............久..........っ』)
もうダメだと思った瞬間、璃久が焦った様子で入ってきた。