第17章 まさかの事態
『うん、そうだね…』
もう、仲間を、大切な人を失うのは懲り懲りだ。
クイクイ
ぼーっとしていると突然、羽織を引っ張られた。見ると、双子が心配そうにこっちを見上げていた。
『どうした?』
空/朝「璃咲姉、大丈夫?」
『え?』
蝶「隊長、お気づきではないかもしれませんが、顔色が悪いです。今日はもう休んでください。後のことは私たちがやりますから」
『そういう訳にはいかない。木嶋りりかの件もあるし、もしそれが弦真の仕業なら尚更だから』
蝶「しかし...」
『ほんとに大丈夫だから。ちょっと行ってくる』
「璃咲!!」
璃久の制止も聞かずに飛び出した。
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『やっぱり何も無いか』
いくら探しても、木嶋りりかの首は見つからない。