第16章 斬魄刀異聞
『はぁ...っはぁ...っ...はぁ...』
紙一重のところで攻撃を避けたが、違和感を感じる。
どうして手加減しているの?
先程の攻撃といい、今の攻撃といい、本気で殺しかかっているように感じない。
いったい何を考えているの、赤?
シュタッ
赤「終わりじゃ」
『.....っ』
赤流姫の振りかざした刀は、
赤「─────」
ザシュッ!!
無惨にも私を斬りつけた。
ドサッ
赤「........」
村「ご苦労だった」
赤「........」
村「この女がいると、事が上手く運ばないからな......行くぞ」
赤「.........」
村「どうした?」
動かない赤流姫を村正は訝しげに見た。