第16章 斬魄刀異聞
それでも黙ったままの男にイラつきがこみ上げる。
『もう一度言うわ、ここは...っ』
?「土御門璃咲だな?」
『.........っ』
咄嗟に男から距離をとり、刀に手をかける。
こいつ、なんで名前を...っ
?「ふっ」
警戒する私を見て、男はおかしそうに笑った。
『もう一度、聞くわ。おまえは何者?』
?「.........」
『答えないというのなら....』
?「答える必要などない。なぜなら、お前は今ここで死ぬのだから」
『は?何言って...っ』
背後に霊圧を感じ、咄嗟に斬魄刀を抜いた。
キィーーーンッ
『.....っ...赤流...姫?』
赤「久しぶりじゃの、璃咲よ」
そこにいたのは、私に刀を向ける赤流姫だった。