第16章 斬魄刀異聞
『えぇっと、あの後、一番隊舎に向かったの。急いで隊首室に駆け込んだんだけど、すでに山じいはいなかった。それで探しに行こうとした時...』
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ガタンっ
『!?』
誰かいる...
辺りに神経を研ぎ澄ませながら 、刀に手をかける。
『誰?そこにいるんでしょ、出てきたら?』
扉に向かってそう叫ぶと、ゆっくりと扉が開いた。
死神...ではなさそうね。
白いフェザーコードに紫色のアイシャドーと長い付け爪が特徴的な青年。明らかに死神ではない。
『あなた、誰?見たところ、死神ではなさそうね』
?「.........」
『ここは部外者が入っていい所ではないわ。立ち去りなさい』