第16章 斬魄刀異聞
卯「まったく...あなたときたら、」
『烈ちゃん、ごめんねー!!』
溜まりに溜まった鬱憤を、これでもかってくらい吐き出しそうな烈ちゃんに、慌てて抱きついた。
卯「しょうがない子ね」
『てへっ』
烈ちゃんも諦めたらしく、よしよしと頭を撫でてくれた。
「璃咲...」
『璃久っ!!』
呼ばれたと思った瞬間、いきなり腕を引っ張られ、気づくと璃久の腕に抱きしめられていた。
『璃久?』
「.........」
璃久は私の肩に顔を埋め、黙ったまま、痛いくらいに私を抱きしめ続けている。
『璃久、どうしたの?』
「何...してたんだよ......」
『ちょっと調べたいことがあったの』