第16章 斬魄刀異聞
璃久side
「今すごい霊圧したよー?ねぇ、楼?」
「うん、すごかったね、朧!」
きゃっきゃっと楽しそうに騒いでいる二匹、いや、二人に頭を抱える。
「あのな、お前ら。今は楽しそうに遊んでる暇はねぇ」
きっぱりとそう言うと、
楼/朧「えぇーーーっ!!」
楼「さっき遊んでくれるって言ったじゃん!!」
朧「璃久の嘘つき!!」
「遊んで、遊んで!!」としがみついてきた二人の首根っこを掴む。
「あーのーなーっ、今、俺は忙しいんだ!!終わったら遊んでやるから、今は大人しく斬魄刀に戻れ!!」
そう。このまとわりつく小さな狼二人?は俺の斬魄刀。
ようやく探し出し、たった今屈服させたところだった。