第14章 復縁 【R18】
山「今はゆっくり休むがいい」
京「でも...」
山「そんな状態のお主では使い物にならん。十四郎」
浮「はい、先生」
山「春水を連れて戻れ」
浮「はい」
呆然とする僕を連れて一番隊舎から出ていく浮竹。
それからは何をしていたのか覚えていない。覚えているのは、彼女がもういないということ。ただそれだけ。
それから三百年。
隊長となり、隊をまとめる立場となった今でも、時々彼女の面影を探してしまうことがあった。
そんな中、現れた一人の少女。
始めて見た時は綺麗な子だなぁって思うだけだったんだけどねぇ。
よく見て見たら、目がそっくりだった。あの大好きな眼差しに。
だから何となく、彼女のことが放っておけなくなった。
まさか、
京「本人だったとはねぇ。びっくりだよ、おじさん」
死んだと聞かされた彼女が今、腕の中にいる。それだけで幸せだ。