第13章 暴かれる本性
『一つだけ、絶対的な証拠があります』
「は、はぁ!?今証拠はないって言ったじゃない!!」
『えぇ、〝彼女たちの件〟については。ですが、私の件については証拠があるんですよ』
「見せてみなさいよ!!」
『いいですよ?でも、その前に言っておく事があるわ』
璃咲はりりかに向けて薄く笑った。
「......っ」
な、なに。なんで、また体が震えるのよ…
璃咲は一歩一歩りりかに近づく。
『〝女王様気取りもいい加減にしろよ〟』
「...ひっ!!」
『あなたは今から地獄に落ちる』
「...っいや...よ」
『今まであなたの被害にあった人達の恨みを、苦しみを味わえ』
『...っ嫌よ、嫌に決まってるでしょ!!』
『〝もう遅い〟』
その瞬間、璃咲の体を光が包んだ。
「うわっ!!」
「なんだよ、これ!!どうなってんだ!!」
少しして目を開くと、そこには〝滝井千紗〟の姿はなく、代わりに一人の少女が立っていた。