第13章 暴かれる本性
映像を見て、あの女の本性に絶望する者、失望する者。
まるで信じられないように、スクリーンから目を逸らせない者。
あまりのショックに泣き出す者。
そして、この世の終わりと言うように絶望をその目に宿すりりか。
『ざまーみろ』
結局、こうなるのだ。縋るように何かに心酔すればするほど、裏切られた時の絶望は大きい。
『かわいそうな子』
全てを手にしたいと願うからこそ、人は醜くなるし、愚かになる。
彼女はまさにその古典的タイプだ。
自分が一番だと思い、全てを意のままに操りたい。全てを手に入れたい。望むものは全て自分の手に。
『ご覧いただけました?今あなた方が目にしたものが真実です』
呆然とする隊士たちへ突きつけるように言う。
「こんなの...嘘だ......嘘に決まってる...」
「りりかちゃんがこんなことするわけが...」
『まだ言いますか?いい加減、認めたらどうです?あなた方が見ていた木嶋りりかは偽物です』