第13章 暴かれる本性
な、なに...なんでこんなに震えて......
目が合っただけなのに、どうしてこんなにあの女を怖いと思うの?なんで...
『こんなことしていても埒あきませんので、証拠をお見せします』
「なんの証拠だよ!!」
「てめぇがりりかちゃんから真咲取ったんだろうが!!」
「りりかちゃんをいじめて楽しいかよ!?」
「最低だな、てめぇ」
「このアバズレ!!尻軽女!!」
ガッシャーーーン!!
ドーーーーンッ!!!
「ひっ」
咄嗟に顔を覆う。手をどけるとそこには大量の尖った氷塊と真っ黒に大きく凹んだ地面。
だ、だれが...
あいつらの方を見ると
「......っ!!!」
俊くんが無表情なあの女の後ろから、こっちを睨んでいた。
それだけじゃない...
零番隊全員が怒りをあらわにしていた。