第13章 暴かれる本性
『勝負は私たち零番隊の勝ちです。お約束通り、零番隊の復活、実力は認めていただきます』
隊士たちは唇を噛んで、悔しそうに睨んでくる。
『めんどくさいのでこのまま終わりにしたいところですが』
「(ボソッ)めんどくさいのかよ」
『何?』
「別に」
全く。話がそれちゃったじゃない。
『えーと、とりあえずやることがあります。木嶋りりかさん?』
馬鹿どもの後ろに隠れながら、こっちを睨んでいるりりかに微笑む。
『こちらに出てきていただけますか?』
「てめぇ、りりかちゃんに何する気だよ!!」
「りりかちゃんが可哀想だろうが!!」
まるで壁のようにりりかを守る馬鹿ども。
『蝶羽』
蝶「はい」
蝶羽は瞬歩で馬鹿どもの後ろに移動すると、次から次へと手刀で気絶させていく。
『さぁ、邪魔な壁は無くなりました。さぁ、こちらに』