第11章 特別隊首会

「おまえなんか存在する価値すらねぇよ！！」

「消えろ、クズ女！！」

「とっとと〝死ね〟！！」



その瞬間、場内に一気に殺気を含んだ冷たい空気が流れた。



『璃久...？』



思わず本名を呟いてしまった。

璃咲ですら、こんなに怒っている璃久を今まで見たことがなかった。



「消えろ？死ね？ふざけてんじゃねーよ。クズはてめぇだろうが。裏でこいつに暴行して、こいつ傷つけて。その上、存在する価値すらねぇって？存在する価値がねぇのはてめぇらだろうが！！！」



感情を爆発させて怒鳴る璃久に、罵声を浴びせていた隊士たちはもちろん、隊長格や零番隊のメンバーも驚きを隠せずにいた。



「こいつが木嶋から俺を無理矢理奪った？馬鹿じゃねーの？そんなことあるわけねぇだろうが！！なんで俺がそんなきもちわりぃ猫なで声の化粧の濃い、顔面崩壊女と付き合わなきゃいけねぇんだよ！！」