第10章 零番隊復活
『.........』
恋「そろそろいいだろ」
檜「あぁ、死なれても困るからな」
吉「ま、死んでくれた方がありがたいですけどね」
雛「.........」
恋「じゃあーな」
あいつらは高笑いしながら帰っていった。
『.........ったぁ』
あぁ、けっこう酷いな。
頭を触ると、血が流れていた。
璃久、気づいていくれたかな…...
いつも自分がピンチの時に駆けつけてくれる頼れる兄。
ついつい甘えてしまうのだ。
あ~ぁ、やっぱり痛い...
そんなことを思っている間にも、どんどんと意識が薄れていく。
ダメだ、こんなところで倒れていられないのに...
そうは思うが、体が悲鳴を上げて起き上がれない。
やば......い、も......だめ......
目を閉じるその瞬間、誰かに抱えられた。
「........っ、..........!!」
この香りは......