第9章 襲撃

私が目的？それじゃあ、こいつらは...



『お前、まさか...っ』

「一つ言っておきます」

『.........』

「〝あの方〟はまだあなたを欲している」

『！？』



こいつは......何を言っているの？

あの方がまだ私を欲している？

いや、そんなわけが無い。確かにあの時、この手で...



「くくくくっ、混乱しているようですね？」

『......デタラメを』

「信じる信じないはあなたの勝手です。我には関係ない。だが、我は〝あの方〟の下僕。主の願いは叶えるもの」

『！？』



咄嗟に距離を取り、刀に手をかける。



「そう警戒しなくても。今日は挨拶をしに来ただけだと言ったはずです。早々にあなた様を捕まえることはしません」



男はそう言い、姿を消した。