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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第13章 GUN SLINGER【レイR18】


その日。
俺は同じパイロットのを探していた。

理由は、ただ彼女に会いたかったから。
会いたい理由は、言い表せないくらいの、この感情のせい。

けれど、彼女は自室にはいなかった。

「食堂か、それとも……」

食堂へ向かうとした矢先、通路の奥の方から銃声が小さく聞こえる。

「…………」

銃声が聞こえたのは、第1射撃訓練所。
まさかと思い、訓練所に足を踏み入れた。

ID認証をしてから中に入ると、会いたかったが奥の方で銃を構えていた。

「……」

そっと彼女の名前を呼ぶと、は俺の存在に気付きヘッドセットをはずす。

「レイ、どうしたの?レイも訓練?」

「を探していた、部屋にいないと思ったら……」

「うん、なんか落ち着かなくて、たまには訓練をと思って……」

訓練規定。
普段、は面倒臭いとサボってばかりだったが。
落ち着かないからって、進んで嫌なものをやるものなのだろうか。

「落ち着かない?」

「落ち着かないというか、イライラしちゃって……」

その言葉に、昨日のことを思い返す。

ヘブンズベースでの戦闘。
その戦闘が始まる前に起きたこと。

「……何故だ?」

理由なんて分かってる。
だが、敢えての口から聞こうとする。

俺は、なんて狡いのだろう。
充分傷ついてるとわかっているというのに。

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