• テキストサイズ

あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第4章 初詣【キラR18】


気が付いたときには、着物はきっちりと整えられていて。
キラは何事もなかったかのように笑顔で私を見つめていた。

だから、とりあえず私も深くつっこまないようにしたんだけど。

「僕は、がもっと大胆になりますようにってお願いしたんだ」

「え!?なにそれ!!」

ひどい!
私はそんなことお願いしてないのに。

あれだけ身体を張ったのに、キラの願いがこれじゃ。
そう呆れてたけれど。

「冗談だよ。本当は、が試験に合格しますようにってお願いしたんだ」

「ぇ、それって……」

それって、私のためだよね。

「だってさ、が受験終わるまではそんなにたくさん会えないから」

「うん。ごめん……」

確かに。
今は前みたいにたくさん会えないもんね。

「だから、受験が終わったら……二人で色々なところに行こうね?」

「キラっ」

嬉しい。
全然会ったり、メールしたり出来ないのに。
どうしてキラは、こんなにも優しいんだろう。

「だから、勉強頑張って?」

「うんっ!」

絶対頑張る!
私もキラと二人きりでいっぱい出掛けたいもん。

「あ、それと……」

「なぁに?」

「合格したら、最初に行くのは僕の家だからね?」

え?
なんで、キラの家なんだろう。

「今まで我慢した分、まずはとたくさんいちゃいちゃしたいからさ」

「キラ……」

「なんてね。ちょっと気が早すぎたかな」

そう言うキラの顔は、なんだか子供っぽく見えて。
いつもみる大人びたキラとは印象が違うんだけど、すごく愛しく思えて。

「私、頑張るっ!」

「うん。頑張って……」

いつもみたいに優しく微笑んだあと、キラがくれた優しい口付けと。

「コレ、にあげる」

手渡された、学業成就のお守り。

「ありがとうキラ!」

キラのために絶対頑張るって、心からそう思った。

決戦の日は、もう間近。
それまで勉強頑張るんだから。

恋する女の一念は岩をも通すのだ!!

END
/ 154ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp