第1章 君がいる朝【種Dキラ甘めR18】
相手の温もりを感じられるほど近く。
キスする時と同じくらいの顔の近さ。
それくらい貴方の傍にいることの幸せ。
2人だけしかいない空間で、同じ空気を吸う。
それが私の小さな幸せ。
****君がいる朝****
「起きてよー」
これが何度目の呼びかけになるだろうか。
「キラってばー!!」
多分10回目。
「ん、まだ寝る……」
毎週こんな感じ。
「せっかくの土曜日だよ?どこか出かけようってば!!」
この台詞も毎週言ってる。
この後、キラをベッドから引きずりだすのも毎週のこと。
そのハズだったのに。
「キャっ!」
急に腕を引っ張られ、ベッドの中に引きずりこまれてしまった。
「キラ!!なにするの!?」
「たまには、ベッドで一日中過ごすのもいいんじゃないかな?」
さっきまでの眠たそうな顔は消えていて、今は黒い笑み。
「それって、引き篭もりってことでしょ」
さすがは引き篭もり王子。
どんな時でも引き篭もっていたいのね。
「確かに引き篭もりだけど、ベッドの中だったら……手を繋いで眠ることも出来るし」
キラに手をギュッっと握られ、思わずドキッとする。
「ちょっと!?」
次の瞬間には、ベッドの縁にヒモで括りつけられてしまう。
「の温もりを感じながら、えっちなことも出来る……」
キラは子供のような笑みを浮かべると、胸元に軽くキスをし、服の上から胸を弄りはじめた。
「ゃ……ふぁっ!昨日も……んっ、したのに」
「逃げないの!!毎日したって物足りないよ……」
何とかしてキラから逃れようとするが、キラはお構い無しに、服をゆっくりと脱がしていく。