第20章 わがままにゃんこ【アウルR18夢】
1年前、大きな犠牲と悲しみを生んだ戦争が終わった。
でも、たとえ戦争が終わっても戻るものは何もない。
戦争が奪った命も。
私の両親も、戻っては来ない。
そして、私が住んでいるこの土地は、近くに地球軍の基地がある関係で、近隣の人達は去ったまま。
この辺りに住んでるのは私1人だけで、大きな町へ行く時以外は人と接触する機会もない。
だから、常に思うことがあった。
“淋しい”
戦争で両親を亡くした私は、1人ぼっち。
“誰か傍にいてほしい”
そう、思っていた。