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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第17章 そして僕らは※キラ夢


キラがホームへと戻った頃、は浜辺からそう遠くない、岸壁ににいた。

誰にも見つからない場所。
ここは一目もなく、見つかっては困るものを隠すには丁度良い。

「ん……はっ」

思い切り走ったせいか、少し息が苦しい。
息を整えようと足を止めると、胸元の無線機に通信が入った。
慌てて耳もとにあてる。

『作戦は今夜決行だ。ただちにポイント07へ集合し、機体コード06アッシュに搭乗後、待機せよ』

「はい」

無線機から流れる上官の声に応えると、自分が走ってきた方を振り返る。

こんなにたくさん走ってきたのだ。
彼の姿など見えるはずがない。

「また……逢えるといいな」

彼の名前すら聞かなかった。
否、聞いていられる状況ではなかった。

自分は何てことをしでかしたのだろうか。

「……っ」

今更恥ずかしくなってくる。

「だって……」

大体、先にしでかしたのは相手の方だ。
自分は悪くない。

「……」

この作戦が終わったら、またここへ来よう。

彼に逢えるかもしれない。
きっとまた、彼に会える気がする。

そして私は、愛機に乗った。



……そして、僕らは。

fin
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