第16章 ハーバルエッセンス【シンR18】
「!」
その日、シンはの部屋に遊びに来ていた。
パイロットのシンと、ブリッジクルーのとでは予定が合わない。
だから、毎晩仕事が終わる頃にの部屋に行くのがシンの日課。
「ん?どうしたの?」
は机に向かっていまだに仕事をしていた。
「まだ仕事終わらないの?」
シンは彼女の邪魔するようにの首筋に舌を這わせた。
「ひゃぁっ!……シン!?」
その反応も可愛い。
「かまってほしいんだけど。仕事より俺を選んでよ……」
「だ、だめだよ!これ終わらせないと艦長に怒られちゃうから」
そう言って、顔を赤らめながら俯くも可愛いと思ってしまう。
「じゃあ今夜は許してあげる。でも明日は……わかってるよな?」
「……っ!」
もっとを傍に感じたい。
そう思ってを強く抱きしめると、彼女の香りがシンの心を占める。
をギュっと抱きしめるのが好き。
彼女はいつもいい香りがして、思わず眠くな……る。
「ちょっとシン!?今夜も私の部屋で寝るの?」
「う……眠い」
本来、異性の部屋に泊まることは規律違反になる。
それなのに、それを許してくれるの甘さに甘えてしまう。
「もう、しょうがないなぁ……レイに通信入れとくからね!」
「ん…………」
は甘えたい時に甘えさせてくれる。
だから一緒にいると落ち着く。
俺は君に依存している、と思う。