第15章 パーティーパニック【アスランR18】
「だから、その……」
「……?」
今度は彼の顔がどんどん赤くなっていた。
な、何故?
「君の、の婚約者が、俺なんだ……」
え?
「――――!?」
えぇぇぇ!?
「別に、親同士が勝手に決めたことだし…、が嫌なら……」
うそ。
これって夢、じゃないよね?
「俺も、最初はが婚約者だとは知らなくて…」
「い、いつわかったの?」
「名前、聞いたときに」
うそ、全然そんな顔してなかったのに。
なんというか、『開いた口が塞がらない』そんな心境。
今起こってることが信じられない。
なのにアスランは。
「俺は、が婚約者でよかった。一目見た時から、名前を聞く前から、を好きになってた」
冗談を言ってるように見えない彼。
「返事、聞かせてくれる?少し性急すぎる、かな?」
「私は……」
ちょっと、急な展開について行けないかもしれない。
「私は、ちょっとまだ状況についていけないけど……。もしかしたら、、アスランが好き……になるかもしれない」
「そう、よかった。ゆっくりでいいから、いつか俺のこと、好きになってくれたら、嬉しいよ」
そう言って重ねられた唇は、
ものすごく温かくて、優しい味がした。
END