第15章 パーティーパニック【アスランR18】
「まだ痛む?」
「大丈夫だよ」
大広間を後にし、ゲスト用に用意された部屋に彼を連れて来た。
ここなら人も来ないだろうし、怪我をしたなら手当て出来ると思ったんだけど。
「本当に?私、思い切り踏んじゃったから……」
一向に彼は手当てをさせてくれない。
本当に平気なのかな。
そう彼の心配をしていると、彼が急に笑顔で私の方を見つめてきた。
「よかった…」
「……え?」
「実は、と二人きりになりたかったんだ」
どういうこと?
二人きりになりたかったって、何故?
「一目見たときから気になっていて。その、と二人きりになる機会が欲しかったから」
「え……!?」
「その、いざ二人きりになってみると……もう我慢出来そうにない」
なに!?何言ってるの!?
我慢出来ないってどういうこと!?
アスランの言ってる意味がわからなくて、思わず立ち上がろうとした瞬間。
「きゃっ!」
腕を強く引かれて、アスランの腕の中に閉じ込められた。