第14章 Master★【キラR18】
「昨日のことで、私が本当は誰に仕えるべきかわかったんです」
「ぇ…?」
キラ様は困惑したような表情で私を見つめてるけど、話を止めるわけにはいかない。
たとえ、キラ様に迷惑だと思われても私は。
「私はキラ様に、キラ様だけにお仕えしたいです」
キラ様の目をまっすぐ見つめて、絶対に逸らさない。
たとえ、またキラ様に目を逸らされてもいいの。
(私の気持ちだけでも知ってほしいから…)
「私はキラ様が好きなんです、だからっ」
「もう、いいよ……」
そう言って、キラ様が私を抱き締めてきた。
昨日みたいに力強く、優しい温もり。
「キラ様…?」
「僕、僕もが好きだよ」
消え入りそうな声で、もしかしたら聞き間違えたのかもしれない。
でも、確かに今…。
「ずっと前から好きだったんだ。でも、と目を合わせたら壊してしまいそうで…」
だからずっと目を合わせてくれなかったんですか?
ずっと、私がキラ様のお世話をしていた時から。
「を大切にしたいって思ってたのに、昨日はどうしても我慢出来なくてにあんなこと……」
「……」
「ずっと僕のそばにいてよ」
腕の力が強くなってるのに、キラ様の声はとても悲しそうに聞こえる。
「返事は…?」
「私……」
でも、私を真っ直ぐ見つめるキラ様の瞳が綺麗すぎて。
「ずっとキラ様のお側に…絶対に離れませんからっ」
「ありがとう…」
そう言って重ねられた唇はとても温かかった。
キラ様の体温が心地よくて、ずっとこうしたいと思えるくらい。
そして、首筋に感じた違和感。
「え…?」
「は僕だけのものって印。を愛してる証だから」
そう言ってキラ様から戴いた、紅い所有印。
手鏡でみせられたそれは、首元に紅く色づいていた。
「、愛してる」
「私も、キラ様が……っ」
最後まで言い終わらないうちにキラ様に唇を塞がれて。
お互いの身体がベッドに沈む。
今日からキラ様が新しい御主人様。
ずっとずっと、お側にいますからね。
END