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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第13章 お帰り


「ようこそ」
と白衣の男は会議室で威圧感のある態度で言った。
「不良品なら返品もそれなりの対応をしろ、クレームつけるぞ」
案の定後ろの、手の模型が目に入る。
「アレは不良品どころではない。
元よりこちらの手違いで、オークションに出されてしまった」
「買ったモノに変わりは…」
「そんなにあの死体に興味があるのかね」
「死体?」
その言い草にいかりを抑える。
彼女は確かに生きている。
「アレは私の作っている『生ける屍』。
詳しくは言えないが、私は簡易な蘇生が使える。
しかし、健康な肉体でないといけない。
病や老衰は、治すことが出来ないからね…」
「なるほど、それで自殺死体を…」
「健康かつ優良な男女を蘇生させ、他の研究に役立たせる、いい仕事だとは思わないか」

奴は自殺死体をかき集め、無個性の部分を繋ぎ合わせては出品していると言った。
素材は無料で手に入る。
そこから無限の資金を生み出し、更により精巧なモノへと研究するのだと。
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