第46章 【番外編】残したい
もうナカに何を挿入れられたかなんて、想像したくない。
うねうねと震えながら私の身体を翻弄され、頭までじんじんと溶かされるような痺れがくる。
あと少しというところで抜かれ、そしてまた繰り返し私の弱いところに当てられる。
いつの間に私の部屋にそんなモノを置かれたのか、いつ手に入れたのか、聞きたいこともあるけど、何より今は解放されたい。
熱がどんどんと身体にこもっていく気持ち悪い状態が続く。
「あ、ぁぁ、ん、うっ、ぁ…っ」
もどかしさからどんどんと溢れたものが、シーツに水溜まりを作った。
もう泣きそうなほどつらい。
なんで止めてくれないのか、とどこか冷静な頭が思う。
角度をがくんと変えられ、お腹の奥に一気に押される。
「っ!!!!?」
「好きだよな、ここ」
「やっ、やぁ、やめてぇ…!!」
お腹がひくひくと震える。
止まっていた電源をまた付けられ、背中が仰け反る。
「いやあぁぁぁぁ!!!!!
あっ!!あっあっ!!いく、いっちゃ、いっちゃ……っ!!!!!」
振動と心地よいうねりがぐいぐいと擦り、目の前がチカチカする。
また一歩というところで抜かれ、どっと滑り気を帯びたのが溢れる。
「っ、ぁ、あう……」
「もう限界だろ?諦めろ」
「……っ、うっ……」
そう、もう限界。
わかっている。
それでも、諦められない。
もう頭が働いていない。
登りつめてしまいたいという欲求と、宝物を手放すという哀しみが、かわらず葛藤している。
どうしようか悩んでいると、また無機質の独特な感触がナカを押し広げていく。
「んぁああああ…っ!!!
だめ、いくいく、あっ、い…っ!!」
波は相変わらずすんなりとなくなる。
振動が最弱になると、私もわけがわからなくて涙が出てくる。
「せんせぇ……先生の言ってること……わかる、でも、私、どうしても…っ、これが、欲しいの……。
形として、その日のことを取っておきたいの……」
「……」
「だから、っ!!!ま、まって……!!!」
話している途中だったのに、急に先生のが挿入ってくる。