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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第42章 【番外編】ポーカーフェイス




「相澤先生、ちゃんといると雰囲気違うよねー」
「!!!!?」
談話室で八百万さんの勉強会に参加していると、ふとそう言われた。
変な声が出そうになるのを必死で抑えた。
横の轟くんが、変な視線を送ってくる。
「…っ、えっと……」
「身内だからだろ?」
「あ、そっか、親戚なんだっけ?」
「じゃあ小さい頃会ってたりするの?」
「先生が若い頃とか…」
次々と急に聞かれて、しどろもどろになってしまう。
「わ、私、施設にすぐ入っちゃったから!
あんまり会ったことなくて!」
なーんだ、という声が聞こえた。
確かに、私、先生のことがよくわからない。
「まあでも、似てねーよな」
「そのせいで忘れちゃうのかもね、身内ってこと」
(似てない、ね……微塵も……)
変な汗を流しながら話を聞いていたせいか、轟くんは笑いを堪えるのに懸命で噎せていた。
「」
「っ!!」
「噂をすれば!」
「噂してたのか?」
すらっとした真っ黒な影が私の座っている隣に来た。
一瞬、轟くんが怪訝な顔をする。
気のせいかもしれないけど。
「もう終わりでいいか?」
「ええ、もう遅いですし、お開きに致しましょうか」
おやすみ、と次々に教科書をしまってエレベーターに乗っていく。
「おやすみなさいませ」
と最後に八百万さんがお辞儀をして自室に帰っていった。
「どうしたんですか?」
片付けながら聞くと、先生は少し怒ったように私を見下ろす。
私が立ち上がったのを見計らって、すぐに部屋に連れていかれる。
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