第19章 彼等の宣戦布告
彼等が最高のステージを終え彼女の涙を見た次の日彼らに、
ファン達の言葉がそれぞれ届いてきた。
これはきっと、彼女のおかげかもしれない。
彼女は自由な人だった。
あのステージを終えてからも、
皆のやる気を取り戻してくれて、
彼女は独りをなくしてくれたのだ。
寂しい思い、苦しい思い。その全てを短い間で全て埋めてくれたのだ。
そう、ジミンは一人でなくなった、練習室で楽しげに踊る。
そして、彼等は何日か彼女と行動を共にしたせいか、また、撮影をする度に
ファン達の歓声が増していることに気づいた。
誰よりも、ステージを考える彼女
それに応えようと思う彼等。
そんな彼女に、彼等は自分たちの行いを改めて始めた。
あぁ……俺達は変われるよ、。
始めて、彼女のおかげで、気づいた。
グループという輪で誰もが、メンバーを気にして、遠慮して、…………
悪い子の振りをして、でも、
…やっと、思い出したのだ。
俺達は、1人が………嫌だったんだと。