第15章 仲間と彼女
彼女がテヒョンを助けに出ていってから数分が立って…
…2人がいない…楽屋では暗い空気が流れている。
「僕がテヒョナにあまりかまわなかったから!?…テヒョナの気持ちを聞かずに一方的に言ったからかな?!」
ナムジュンの胸ぐらに手を置き、
ジミンがそう泣きそうな顔で彼に訴えた。
ナムジュンも顔を歪め、ジミンから目を逸らし下を向く。
「俺も…テヒョンの事を心配していたのに……声をかけられなかった……リーダー失格だよッ……」
「そんな事ないだろ!?皆悪くない!!
ナムジュンもジミンもっ…俺だってっテヒョンがレイちゃんを何処かあの子と重ねていたのわかってたのに声をかけなかったんだから…俺だって…」
「ホビッ…」
ホソクも苦しそうに顔を歪め…
ジョングクは拳を力一杯握り唇を噛み締める。
落ち込む…弟達…
そんな彼等の姿を見た
2人の兄は、弟達の肩を叩くとこう言った。
「今…お前達が後悔したって…何にも何ねぇ
だろ?」
「ユンギの言う通り!!僕達は確かにテヒョンの事を心配してて言わなかったかもしれない…でも、今回の事は…僕達のせいじゃない……けど、昔の事を見て見ぬ振りしたのは、良くなかった……」
「だが、あいつと前の奴を同じにするのは良くねぇ…」
ユンギがそう扉の方へ向き直り扉を開け。
「だからって……俺達の問題でもあるんだ…他人に任せっきりってのも気がひけるだろ?……」
「だから…俺達も行くぞ…」
「そうだよ!行こう!ほら早く!」
ジンが背中を押した。
2人の兄の行動に…1番責任を感じていたジミンは思う…
そうだ…僕も…ちゃんと言わなきゃ行けない…君に彼女の事、どう思っているのか…
だから…テヒョア…無事でいてくれ…
そうして…
彼等は久しぶりに言いたい事を言いたいとそれぞれ心に決め…皆楽屋を後にするのだった。