第11章 車の中で…
あの時の君の言葉の通りに彼等はなったよ…
「何を馬鹿にしているんだ?って……余裕こいていると貴方が落ちますよ?」
あの時……彼女は関係者席から立ち上がり、
彼等を指さしながら、悪口を言った奴らを冷たげに見つめ
「頑張って…努力して来た後輩を…未来…貴方方が手がけるかもしれない……光をあなた方は……馬鹿にして…踏みじって何になるのです?……馬鹿は貴方の方だ………
彼等が貴方方に劣る?そうか?下を笑うものに天が微笑むのか?私からすれば、
彼等の努力が分かるよ…
誰もまだ、気にとめてないかもだが……彼等のダンスを見たか?あのダンスのクオリティが既についていて、きっと歌も一生懸命だったんだよ……君達だって…そういう時があったんでしょ?……
馬鹿にしている暇があったら、彼等に抜かれないよう頑張ったら?
多分…彼等は今とは比べられないくらいの…アイドルになるだろうけど」
と言ったんだ。
予想外だったのと同時に嬉しかった。彼等の努力を見抜いてくれる人がいる事に…
セジンの話にメンバーは今日の彼女のことを思い出す。
彼女は励ましてくれたり、彼等を決して誰一人として怒りはしなかった。
まるで、全てを分かってくれているように……
「あの人はね……どんなアイドルでも、人でも、見捨てないんだ…
「なんで?そんな事が分かるの?」
「分かるさ!だってあの時…俺も怒られてさ………」
「え?レイ…セジニヒョンも怒ったの!?」
「そうなんだよ!……周りに言った後にさ…」