第9章 不思議メイクさん
「なら!預けられないっすねぇ〜だって…衣装とメイクは統一感が大事っすから!」
「統一感!?何!私達のメイクじゃ統一感がないってことかよ!」
2人のうちタウンが彼女の胸ぐらを掴んだ。
彼女は胸ぐらを捕まれ苦しそうだが、彼女の腕を掴み話を続ける。
「いいえ…私は…仕事をしないメイクはいないも同然と思うだけっす…
……それに任せられないのは貴方方は統一感を大事にしていない…彼等はシンクロダンスが売りなんっスからより大事……
セットと合わせるのは、彼等のステージをより最高にする為っス!」
彼女の言葉に2人は歯ぎしりをした。
何なんだこいつ!?
生意気な!
そう思っているのだろう……
スミンがすると、今度は彼女の頬を叩こうとした。
その手でさえ止め彼女は最後にこう言う。
「貴方がたの積んできた時間は察するっス…でも……私を嫌うんなら…腕で見せて欲しいっス!貴方達はメイクだ暴力じゃなくて…腕で私に喧嘩を売れ…」
彼女の強い言葉に手を下ろし、タウンとスミンは勢いよく部屋から出ていった。
「何なんだ!あんた!偉そうに!!」
偉そう?彼女はそう出ていく2人に笑う。
「なら…検索してください…私が何者か…どんなメイクなのかわかるっすから…
私は努力しないものは助けない主義っすから…何も言は、しないっス…」
努力しないものは助けない…
その言葉は、それを見ていたメンバーにも強く刺さるのだった。
彼女は不思議なメイク…
でも、信念は強いものだ。